よしたく blog

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リモートワークの不安から開放されよう / はじめての認知療法を読んだ

エンジニアの多くは3,4月からリモートワークを開始した人も多いはずだが、気がつけば8月ですでに半年が経過している。多くの人が共感すると思うが自分としては、在宅の慣れない作業環境やメンバーとのコミュニケーションの取り方だったり、私生活でも思ったようにストレス発散ができていない気がする。そんな中、塵も積もれば山となる状況でストレスにやられてしまってか、誰かの何気ない発言やSNSでの発言が自分にとってとても刺さるものになっていってしまった。

自分はあまりネガティブになることが少なく普段からポジティブに過ごせていると思っていたが、心にダメージは蓄積されていたようだ。そんなタイミングでてぃーびーさんが気になる記事を上げていたので読んだ。それが認知療法に関するエントリーだった。

tbpgr.hatenablog.com

簡潔にまとまっていて今の自分に「認知療法」が必要だということがわかった。すぐにてぃーびーさんに連絡を取り、読みやすい本を紹介してもらった。それが「はじめての認知療法」だった。

はじめての認知療法 (講談社現代新書)

目次

この本は次の目次から構成されている。

  • 第1章 気持ちを切り替えるために―認知療法を理解する
  • 第2章 まず行動を少しだけ変えてみよう
  • 第3章 問題を解決する手順
  • 第4章 身体とこころをリラックスさせる方法
  • 第5章 自分の気持ちを伝えるには
  • 第6章 コラム法のすすめ
  • 第7章 「後ろ向きスキーマ」に気づくために

本のよかったところ

認知療法」という4つの漢字が並んでいるだけで医療系の難しそうな印象を受けるが、内容や表現は簡単に書かれており、読んでいて常に寄り添ってくれるような印象を受けた。ストレスで考え方が偏ってしまっている人に対して、矯正していくのではなく、優しくマッサージして心を解していってくれる感じを自分は受けた。本自体が、自分はKindleで購入したが、新書なのでボリュームもなくとても楽に読めるし、値段も1000円以下でお財布にも優しいので、これだけの投資で心が軽くなるならぜひ読んでみてほしい。

本の中で言われていること

この本では「自動思考」に気づこうということが再三言われていた。この「自動思考」というものは、気持ちが動揺したときに瞬間的に浮かんでいる考えやイメージと定義されていた。ストレスが常に掛かって不安に襲われているときは、この瞬間的に浮かんでくるイメージがマイナスの要素が強いものになることが多い。このマイナス思考になってしまうのをやめるために、気持ちが動揺したときにおこなわれていたことをしっかりと見つめ、「果たしてマイナス思考に振れてしまうような出来事だったのか」を再確認する。また、このマイナス方向に振れてしまっている癖、この本の中では「スキーマ」という単語で語られているが、それに自分自身で気がつき目を向けられるようにしていった。

他にも自分自身の認知のゆがみを認識して気持ちを楽にしていくとともに、実際に起きてしまっている問題を解決する手順や、身体と心をリラックスさせる方法が書かれている。

まとめ

自分はポジティブ思考の人間だが、やはり今のような世の中になるなんて一瞬も考えたことがなかったし、「まぁすぐに慣れて、いつもどおりの生活が送れるだろう」と楽観的に考えていた。しかし、気づかないうちにスレトスがかかっていたようだ。自分は幸いにも、友人に不安を打ち明けて話を聞いて貰える機会を多く持てた。少し上向きになったところで、この本にも出会え9月の1週目は穏やかに過ごすことができた。身体もそうだが、心もダメージを負いすぎると取り返しがつかなくなってしまうので、気をつけていきたい。今少しでも不安を抱えている人がいたら、自分が潰れる前に本を手にとって読んでみてほしい。今何人かにこの本をおすすめしてみているが読み始めた人からはいい評価をもらえている。また、話せる友人がいれば飲みに行ったり、オンラインで話してみたりをしてほしい。自分でも良ければ悩みがあればいつでも聞きます。

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