よしたく blog

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Design It! 輪読会 7章 「パターンで土台を作る」

今回は7章をおこないました。7章は様々なアーキテクチャを紹介する章でした。

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この章で伝えたいことを整理する

6章とのつながりがある章ではありましたが、この章だけ切り取って個別に見ても成り立つ章ではありました。 まず、特定の問題に対する何回でも使える解決策として「アーキテクチャパターン」という言葉を紹介していました。解決したい問題に適しているパターンを選択することで、0から考えるよりも速く楽に解決できます。また数々の先人が踏んできてた厄介な問題が回避されているものとして完成させられているので、そういったことも避けられていると書かれていました。すでに完成させられていることで広く知れ渡っていることもあり、他の技術者と会話するときにコミュニケーションが円滑になると言う利点もあります。

7章では次のアーキテクチャが紹介されていました。

  • レイヤー
  • ポートとアダプター
  • パイプとフィルター
  • サービス指向アーキテクチャ
  • パブリッシュ・サブスクライブ
  • 共有データ
  • 多層
  • コンピタンスセンター
  • オープンソース型の貢献
  • 巨大な泥団子

個別の要点は記事にしませんが、ソフトウェア自体とは少し離れているものも紹介されていたのが面白かったのでそれにだけ触れます。コンピタンスセンターとオープンソース型の貢献は、ソフトウェアを組み立てる上でのアーキテクチャではありませんが、チーム運営の形として紹介されていました。巨大な泥団子は設計の時間を犠牲にして開発スピードを高めるものとして紹介されています。ソフトウェアを組み立てる組織の背景にもよりますが、最終的に設計をしなかったことに対する負債はいつか返済しなければいけないので、適切なタイミングは見誤らないようにしたいです。